アロマージのカードについて①

はじめまして、モバホンと申します。
このブログでは主にアロマージについて解説していきます。新規が来て使ってみたいけどアロマージがどんなデッキか分からない人や、以前使っていたけど新ルール後のアロマージってどう動くのか疑問に思っている人は是非読んでください。

まずは今回と次回の2回に分けてアロマージのカードについて簡単に解説します。アロマージを使っている人には当たり前のことがほとんどでしょうが、新規を受けて既存のカードを再評価していきます。

今回はメインデッキのモンスターについて解説していきます。メインデッキに入る「アロマ」モンスターは全部で6種です。種族は基本植物となっていますが、属性はバラけています。1体岩石がいるようですが使わないので気にしないでください。この中で実際に使うモンスターは3種ほどですが、今回はすべてのモンスターをおさらいしておきましょう。

まずは「アロマージ」モンスター4種です。これらのモンスターは
① 自分のLPが相手より多い場合に適用される永続効果
② LPが回復した場合に発動する強制の誘発効果
をもっています。

注意点としては、②の効果はダメステでも発動することができます(戦闘破壊時のガーデンの効果に反応する)。また、回復したときに場にいても一連の処理が終了したときにフィールドに残っていないと効果は発動できません。例えば、回復にチェーンして月の書とかやられたら効果は発動しないということです。

≪アロマージ―ローズマリー
① :自分のLPが相手より多く、このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分の植物族モンスターが攻撃する場合、ダメージステップ終了時まで相手はモンスターの効果を発動できない。
② :1ターンに1度、自分のLPが回復した場合、フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動する。そのモンスターの表示形式を変更する。

f:id:morphtronic110:20171102013219j:plain

アロマージのエースモンスターであり、アロマージデッキを使う意義です。かわいいですが、その戦闘に特化した効果故に微笑みが少し怖いです。エクストラにもアタッカーはいますが,メインのアタッカーはこのカードだけなので、基本3積みします。

①の効果は擬似ライトニングのような効果であり、見た目以上に強力です。昨今増えた「墓地に送られたとき」に発動する効果を封殺することができます。竜星や彼岸のリソースを絶ち、サブテラー等のリバースモンスターも黙らせます。ミネルバやシャドールはカモです。またオネスト、メンコート等が見えていても無視して殴りに行くことができます。また、チェーンして発動するタイプのシステムモンスターに強く、クリスタルウィングやクェーサーがいようがローズマリーの攻撃宣言さえ通してしまえば、安全にこちらのカード効果を通すことができます。そのためフリーチェーンの罠との相性は抜群です。また、戦闘中であればあらゆる手札誘発を無視することができます。もともとアロマージはうらら、うさぎの打ちどころがたくさんあるので差分かと思われますが、PSYフレームもチラホラ見るので意識しておいて損はありません。また特筆すべきはその効果が自分の植物モンスターすべてに付与されることです。新規のセフィラジャスミンで呼び出すだけでも、擬似ライトニング効果が2体並ぶこととなりますし、森羅の姫芽宮すら強力なアタッカ―に成りえるのです。ローズマリーが2体いれば片方がヴェーラー等で無効にされたとしても痛くありません。ちなみに①の効果はライフが上回れば直ちに適用されますので、戦闘の結果自分のライフが上回れば、ダメージ計算後の効果は発動しなくなります(たまに役に立つ)。

次に②の効果は表示形式変更効果です。ローズマリーの攻撃力はガーデンでパンプしたとしても2300と決して高くありません。しかし、攻守2300以下となれば戦闘破壊できるモンスターの幅はグッと広がります。特殊召喚を使わずにクラウソラスや虚無魔人を退かすことができます。また、フリーチェーンで回復することができれば、相手のターンに攻撃を止めることもできるようになります。バグ―スカが殴った後に再び守備にするというコンボも強力です。
ただし強制効果であることは気を付ける必要があります。(このカード以外モンスターがいないときに回復すると、守備700をさらけ出すことになります。)
リンクモンスターに対する相性は悪いため、対策は必要となります。私はバリア系や迷い風などを採用しています。
また素材としても優秀なので、殴った後にアンゼリカとシンクロしたり、ジュラゲドとバグ―スカになったりすれば無駄がありません。

 

≪アロマージ―ジャスミン
① :自分のLPが相手より多く、このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分は通常召喚に加えて1度だけ、自分メインフェイズに「アロマージ-ジャスミン」以外の植物族モンスター1体を召喚できる。
② :1ターンに1度、自分のLPが回復した場合に発動する。自分はデッキから1枚ドローする。

f:id:morphtronic110:20171102013531j:plain

植物を追加召喚する効果と回復時に1ドローすることができる効果を持ちます。回復カードは基本的にアド損カードであるので、そのディスアドを回避しつつ、召喚権を増やせることは重要です。ローズマリーが相手の選択肢と摘むカードであるとすれば、このカードは自分の選択肢を増やすカードとして見ることができます。このカードを維持することができれば、ドローでアドバンテージをとることができ、毎ターン通常召喚権を増やすことができます。手札が十分に増えた後はチェーンを組む際、このカードを一番最後にして、セラフィジャスミンローズマリーに通告等を当てられないようにします。
しかし攻撃力は100と貧弱であり、攻撃表示のジャスミンをいかにケアするかは、アロマージの永遠の課題です。このことは語り出すと長くなるので、縦ジャスミンのケアについてはいずれ解説します。
このカードもまた素材として優秀であり、最新のアロマージではダンディ、自己蘇生チューナーを追加召喚しセフィラジャスミンになれることはもちろん、ハリファイバーを出して高リンクモンスターにつなげます。
ジャスミンケアが難しく、被ると弱いため、最近は1枚のみの採用が主流です。それでもリクルート手段は豊富なので、アクセスに困ることはなく、むしろロンファから出した方が横置きできてお得です。

 

≪アロマージ―カナンガ≫
① :自分のLPが相手より多く、このカードがモンスターゾーンに存在する限り、相手フィールドのモンスターの攻撃力・守備力は500ダウンする。
② :1ターンに1度、自分のLPが回復した場合、相手フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動する。そのカードを持ち主の手札に戻す。

f:id:morphtronic110:20171102013552j:plain

中性的な見た目ですがどうやら男のようです。このカードはあまりデッキに入ることはありませんが、攻守を下げる効果は非常に強力です。相手モンスターすべてに適用され、ガーデンと合わせて1000の打点のアドバンテージを得ることができます。ローズマリーで突破困難なリンクモンスターが流行れば、採用することもあるかもしれません。私はときどきローズマリー1枚をこのカードに置き換えることも検討します。②の効果は相手の魔法・罠をバウンスする効果ですが、強制効果故に非常に使いにくいです。エンドサイクのようなこともできますが、それまで相手のターンに回復を使えません。相手の永続系のカードを再利用させてしまう可能性もあります。基本的にカナンガの強みは攻守ダウンのみと考えておいたほうがいいでしょう。

 

≪アロマージ―ベルガモット
① :自分のLPが相手より多く、このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分の植物族モンスターが守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分だけ相手に戦闘ダメージを与える。
② :1ターンに1度、自分のLPが回復した場合に発動する。このカードの攻撃力・守備力は相手ターンの終了時まで1000アップする。

f:id:morphtronic110:20171102013614j:plain

こちらも戦闘関連の効果です。アロマージをデザインした人は殴る以外の発想がなかったのでしょうか。

ゴリラ度合いで言えばこのカードはローズマリー以上です。貫通効果は植物族すべてに付与され、パンプアップの量も1000と大きいです。パンプ効果が適用されるのはこのカードだけですが、相手のターンの終了時まで効果が持続するので、相手のターンでも回復すれば2000のパンプになり、馬鹿にできません。アンゼリカで最大の回復量を得ることができ、ロンファ(セラフィジャスミン)から比較的簡単にリクルートすることができるため、採用圏内ですが、素引きのリスクが大きいため現状は採用を見送っています。

 

≪アロマセラフィ―アンゼリカ≫
「アロマセラフィ-アンゼリカ」の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
① :このカードを手札から捨て、自分の墓地の「アロマ」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力分だけ自分のLPを回復する。この効果は相手ターンでも発動できる。
② :このカードが墓地に存在し、自分のLPが相手より多く、自分フィールドに「アロマ」モンスターが存在する場合に発動できる。このカードを墓地から特殊召喚する。この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。

f:id:morphtronic110:20171102013633j:plain

セラフィジャスミンによって最も評価の上がった一枚です。墓地にアロマージがいる必要があるので、以前はあまり使い勝手のよいカードではありませんでした。しかし、セラフィジャスミンの登場でリンク素材としてアロマージを簡単に墓地におくことができ、またセラフィジャスミンの回復時の効果ですぐさま次のアンゼリカを補充できるため、3枚必須のカードになりました。蘇生効果も「アロマ」ネームを要求していますが、この点でもセラフィジャスミンが助けてくれます。
墓地蘇生効果もシンクロ素材だけではなく、リンクにも活かすことができます。また、エクシーズ素材にすれば除外されないので、姫芽宮等のエクシーズ素材にすると強いです。
セラフィジャスミンによって使いやすくなったのは確かですが、アロマージが墓地にいないと意味がないので、構築・プレイングともにアロマージを早い段階で墓地におけるように工夫する必要があります。具体的には手札コストとしてローズマリーを墓地に送ったり、セラフィジャスミンでセラフィジャスミンをつくることも選択肢となります。

≪アロマポット≫
① :リバースしたこのカードがモンスターゾーンに表側表示で存在する限り、このカードは戦闘では破壊されない。
② :リバースしたこのカードがモンスターゾーンに表側表示で存在する場合、お互いのエンドフェイズ毎に発動する。自分は500LP回復する。

f:id:morphtronic110:20171102013651j:plain

このカードに関してはなぜ刷ったのか謎です。相手の選択肢を絞るだけで盤面に触るのが苦手なデッキ(HERO等)に対して遅延策として採用することも考えられますが、そもそもそのようなデッキにはアロマージは優位をとれるので必要ありません。戦闘耐性という強みも新規に奪われてしまいました。

次回はエクストラのモンスターと魔法・罠について解説します。