「天気」カードについて

 モバホンと申します。今回は「天気」について解説します。

 

 天気デッキは一見しただけでは強みが分かりづらく、テーマ名の検索のしづらさから、使用者が極めて少ない現状にあります。最近、他の方が上げた天気の対戦動画を拝見したのですが、その内容やコメントがかなり的外れであり、認知度の低さを実感しました。そこで、今回は天気デッキの使用者のひとりとして、その強みを伝えるべく、記事を書くことにしました。

 今回は「天気」カードの解説です。初めて天気に触れる方でも分かりやすいように、効果の解説からプレイングまで書きました。

 

1. モンスターについて

 メインデッキに入る「天気」モンスターはすべて、「天気模様」カードを場に置く効果と「天気」カードの効果のコストとして場外された場合、次のスタンバイフェイズに場に帰還する効果を持っています。

 「天気模様」カードを場に置く効果は魔法・罠の発動には該当しないため、魔封じや雪花の光などの制約を受けることもありません。

 帰還する効果は、天気モンスターを除外して発動した効果が無効になったとしても発動できることができます。このことが天気の強みとなっており、天気モンスターは一度着地させてしまえば非常に除去に強く、ターン数を稼ぐことで着実にアド差を広げていくことができます。

 では、各カードについて詳しく見ていきましょう。

 

≪雪天気シエル≫

効果モンスター

星3/地属性/天使族/攻   0/守2200

このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードが召喚に成功した時に発動できる。デッキから「天気」魔法・罠カード1枚を選んで自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く。

(2):フィールドのこのカードが「天気」カードの効果を発動するために除外された場合、次のターンのスタンバイフェイズに発動できる。除外されているこのカードを特殊召喚する。

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 唯一の一枚初動です。3積みしない理由がありません。雪の天気模様にアクセスできたのちは常にこのカードを握れるように立ち回りましょう。

 注意点としては、後述のランブラやターメルも同様ですが、初動の効果発動にうさぎをくらってしまうと、ただでさえ遅い動きがさらに鈍くなってしまいます。また、神罠にも警戒する必要があります。必要な天気模様が揃っているときは、召喚時効果を破棄することも視野に入れましょう。

 守備力が2200と高いもの特徴です。下級コントロールデッキのトリックスター、サブテラー、オルタ―ガイストなどを相手にするときは、相手は複数枚のカードを使わないとこの打点を超えることができないことを念頭に置くとゲームメイクが楽になります。

 

≪極天気ランブラ≫

効果モンスター

星6/闇属性/天使族/攻2200/守2000

(1):このカードが召喚に成功した時に発動できる。自分の手札・デッキ・墓地から「天気」魔法・罠カード1枚を選んで自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く。

(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分フィールドの「天気」魔法・罠カードは相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。

(3):フィールドのこのカードが「天気」カードの効果を発動するために除外された場合、次のターンのスタンバイフェイズに発動できる。除外されているこのカードを特殊召喚する。

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  シエルの次に重要な初動札になります。永続魔法・罠をリリースにできるヒエラティックテキストが存在するようですが、私と同じく読めない人は素直にリリースを用意しましょう。

 このカードを初動にするためには、構築レベルで工夫することが必要になりますが、序盤にこのカードを立てることができれば、天気模様を除去から守ることができ、ライフをとりやすくなります。またこのカードを積んでいると、墓地の天気模様の回収も用意になる点も強みです。

 

≪雷天気ターメル≫

効果モンスター

星3/光属性/天使族/攻1700/守   0

このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分フィールドの表側表示の永続魔法・永続罠カードを1枚墓地へ送って発動できる。デッキから「天気」魔法・罠カード1枚を選んで自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く。

(2):フィールドのこのカードが「天気」カードの効果を発動するために除外された場合、次のターンのスタンバイフェイズに発動できる。除外されているこのカードを特殊召喚する。

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  このカードも初動札のひとつで、ほとんどの永続魔法・罠を天気模様に変えることができます。しかし、雪以外の天気模様は枚数を絞る傾向にあり、テーマ外の永続魔法で入れることができるものは限られるため、使いにくさはあります。このカードで墓地に送る永続魔法としては次元の裂け目やヴァルハラ、ドン・サウザンドの契約などがお薦めです。

 また、初動札として考えると使いにくさはありますが、メタカードを任意のタイミングで墓地に送れるというのは強みになります。スキルドレインや勅命、魔封じなどの自分のデメリットになりうるカードを任意のタイミングで解除することができます。

 打点も下級天気モンスターの中では最高であり、主要アタッカーとなります。しかし、1700というのはエアーマンや腐らせたうさぎ、さくらを超えられないしょっぱさもあります。

 

≪曇天気スレット≫

効果モンスター

星3/風属性/天使族/攻1500/守1000

このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードが自分フィールドに存在し、このカード以外の自分フィールドの表側表示の「天気」カードが墓地へ送られた場合、自分の墓地の「天気」魔法・罠カードを2枚まで対象として発動できる。そのカードを自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く。

(2):フィールドのこのカードが「天気」カードの効果を発動するために除外された場合、次のターンのスタンバイフェイズに発動できる。除外されているこのカードを特殊召喚する。

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  初動にはなりませんが、隠れ壊れカードです。表側の天気カードが墓地に送られたときに、墓地の天気模様2枚を場に置くことができます。

 もちろん相手の天気模様の除去をケアできるのはもちろん、天気モンスターが墓地に送られた場合でも発動することができます。天気モンスターが壊獣や晴れの天気模様のリリースになった場合ですら発動します。また、自分のサイクロンなどをトリガ―にすることもできます。ターメルとこのカードを並べると一気に天気模様が増えます。

 初動の雪の天気模様にアクセスすることができたならば、次はこのカードの着地を目指しましょう。

 

≪晴天気ベンガーラ≫

効果モンスター

星3/炎属性/天使族/攻1600/守 400

このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの表側表示の永続魔法・永続罠カード1枚を墓地へ送って発動できる。このカードを守備表示で特殊召喚し、手札から「天気」魔法・罠カード1枚を選んで自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く。

(2):フィールドのこのカードが「天気」カードの効果を発動するために除外された場合、次のターンのスタンバイフェイズに発動できる。除外されているこのカードを特殊召喚する。

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  蘇生効果の発動には、墓地にこのカード、場に永続魔法罠、手札に天気模様を揃える必要があり、見た目以上に厳しいです。そのため、現状このカードを入れるのはリスクが大きいと考えていますが、晴れの天気模様などとかみ合えば場の天気モンスターの数を増やすことに貢献します。通常では1ターンに1体ずつしか天気モンスターを増やすことができないので、蘇生効果は大きな意味を持ちます。

 墓地に送る手段としては、おろ埋や朱光の宣告者、ケルビーニなどがよいと思います。ケルビーニは天気模様を身代わりにでき、スレットがいれば半永久機関となるため、可能性は感じますが、上手い構築はできていません。

 

≪雨天気ラズラ≫

効果モンスター

星3/水属性/天使族/攻1200/守1400

このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。手札から「天気」魔法・罠カード1枚を選んで自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く。

(2):フィールドのこのカードが「天気」カードの効果を発動するために除外された場合、次のターンのスタンバイフェイズに発動できる。除外されているこのカードを特殊召喚する。

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 かわいい⋯⋯⋯以上。

 

などと言うと流石に可愛そうなので、コメントをしておきます。

 正直言って、入れる価値はほとんどありません。場に置く効果は魔封じの制約をクリアすることができますが、それはランブラやベンガーラでもできます。そもそもこのカードが特殊召喚されるということは、現実的に考えればこのカードを天気模様の効果で除外しているということであり、このカードの効果が必要なときにそれができるとは考えにくいです。

 打点の低いのもいただけません。地獄の暴走召喚に対応していますが、他にスレット、シエルが対応しています。(シエルを暴走召喚するのはリソースがなくなるだけなので弱いですが、スレットを暴走召喚できればかなり強いと思います。)

 少なくとも私はまともな運用方法は見いだせませんでした。

 

≪虹天気アルシエル≫

リンク・効果モンスター

リンク3/光属性/天使族/攻2400

【リンクマーカー:左下/下/右下】

「天気」モンスター3体

(1):このカードのリンク先の「天気」効果モンスターは以下の効果を得る。

●魔法・罠・モンスターの効果が発動した時、このカードを除外して発動できる。その発動を無効にし破壊する。

(2):相手がモンスターを特殊召喚する際に、リンク召喚したこのカードを墓地へ送って発動できる。その特殊召喚を無効にし、そのモンスターを破壊する。

(3):フィールドのこのカードが「天気」カードの効果を発動するために除外された場合、次のターンのスタンバイフェイズに発動できる。除外されているこのカードを特殊召喚する。

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  ターン制限のない魔法罠無効とライオウ効果と、書いてあることは本当に強いです。しかし、このカードを正規召喚するのはまず無理でしょう。それに(1)の効果の起動まで考慮すると4体の天気モンスターが必要であり、どう考えても天気モンスター4体並んでいた方が強いです。

 (2)と(3)の効果は晴れの天気模様での蘇生を意識しているのでしょうが、このカードを出すのにも、晴の天気模様を使うにしても、悉く天気モンスターを要求してくるのが癇にさわります。

 そんな中、やぶ蛇の登場でこのカードの評価は大きく変わりました。やぶ蛇の選択肢としてアルティメットファルコンと合わせて入れておくといいでしょう。エクストリオの方が強いって?それは個人のお好みで。

 

2. 魔法・罠について

 「天気」というテーマは以下の「天気模様」カードで「天気」モンスターに付与された効果を使って戦うテーマになります。「天気模様」カードの理解度がプレイングに直結してしまうため、本節はできる限り丁寧に解説します。

 天気模様の付与効果の発動にはターン制限がなく、場の天気モンスターの数だけ発動が狙えます。そのため、天気モンスターを以下に増やすかが、プレイングの鍵になってきます。

 天気模様を使う上で注意すべき点は、あくまで効果を付与したモンスターの効果として発動するという点です。天気モンスターを除外して効果を発動したのにチェーンして、天気模様が除去されたり、無効になったりしたとしても、天気モンスターの効果は不発になることはありません。また、天気模様の付与効果にチェーンしてうさぎを打つこともできません。(何をあたりまえのことを書いているのだと思うかもしれませんが、先日「天気の効果にうさぎを打たれてキツい」という天気使いに出会ってしまったので書いておきます。)

 効果が発動可能な永続魔法の天気模様と天気モンスターを握っている場合には必ず天気模様を先に発動し、天気モンスターに対する除去や効果無効をケアできるようにしましょう。

 

≪雪の天気模様≫

永続魔法

(1):「雪の天気模様」は自分フィールドに1枚しか表側表示で存在できない。

(2):このカードと同じ縦列の自分のメインモンスターゾーン及びその両隣の自分のメインモンスターゾーンに存在する「天気」効果モンスターは以下の効果を得る。

●このカードを除外して発動できる。デッキから「天気」カード1枚を手札に加える。この効果の発動後、ターン終了時まで自分はドロー以外の方法でデッキからカードを手札に加える事はできない。この効果は相手ターンでも発動できる。

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 毎ターン「天気」カードサーチは間違いなく強いです。このカードをシエルとともに握る続けることがプレイングの鍵となります。

 このカードは永続魔法の天気模様のなかでも先攻で使うことができるので、天気モンスターの召喚前に発動しておくことで、シエルやランブラに対するうさぎ、ヴェーラーをケアすることができます。

 2体以上の天気モンスターがいる場合、1体目のサーチ効果がうららなどで不発になってとしても、2体目で難なくサーチすることができます。

 また、発動後にサーチ制限が付きますが、発動回数には限りがないため、チェーンを組んで最大3体の天気モンスターを場から逃がすことができます。相手のブラックホールやバリア系のカードをケアするのももちろん、自分自身も全体除去カードを積極的に搭載することができます。また、敢えて自分の場を空にすることで、ウェーブフォースやPSYフレーム、閃刀魔法などの発動条件を満たすこともできます。

このカードを置く場所は、エスケープの効果を最大限に生かすために中央かその両隣にするのがお薦めです。

 

≪オーロラの天気模様≫

永続罠

(1):「オーロラの天気模様」は自分フィールドに1枚しか表側表示で存在できない。

(2):このカードと同じ縦列の自分のメインモンスターゾーン及びその両隣の自分のメインモンスターゾーンに存在する「天気」効果モンスターは以下の効果を得る。

●カード1枚のみが自分または相手の手札に加わった時、このカードを除外して発動できる。手札に加わったそのカードを除外し、そのプレイヤーはデッキから1枚ドローする。

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  このカードの存在が「天気」デッキを使う意義のひとつだと考えています。先行1ターン目に相手のデッキが分かっていない場合は、雪の天気模様のサーチ先はこのカードにしています。このカードを上手く使えるか否かでデッキの強さも大きく変わってきます。

 この効果の適用範囲は広く、通常ドローにも適用することができます。もう使い方は分かりますね?通常ドローしたカードをすぐさまハンドシャフルする相手に対してジャッジキルを狙いましょう。

 というのはさすがに冗談ですが、このカードの効果を活用できる場面は多岐にわたります。サーチカードを潰すだけのカードだという認識ではもったいないです。具体的な例を交えて説明していきましょう。

 まず、一般的な相手のサーチ効果を潰す運用方法についてです。相手のキーカードを除外し、テンポアドをとることができます。逆に言えばドローをさせてしまうことから、直接的なアドをとれるカードではない点には注意が必要です。HEROやサブテラー、トリックスター召喚獣、セフィラ、影霊衣のようにリソースが少ないデッキやキーカードが明確なデッキの場合はエンジンとなるカードを除外するのが有効手になりますが、魔術師や機界騎士、彼岸、閃刀姫のように攻め手が多いデッキの場合は無暗に効果を発動すると自分の首を絞めることになります。そのようなデッキでは制限カードや採用枚数を絞ってあるカードに狙いを定めましょう。魔術師では虹彩やペンデュラムグラフ、ABCデッキではBまたはCなどが該当します。閃刀姫デッキを相手にするときは、レイやエンゲージを除外したくなりますが、アフターバーナーやジャミングウェイブを除外することで、盤面解決力を大きく削ぐことができます。

 また、自分の手札の入れ替えに用いることもできます。通常ドローや雪の天気模様で手札に加えたカードにオーロラの効果を適用し、妨害札を引きに行くことができます。毎ターン効果を適用し続けることで、自分と相手のターンで通常ドローに加えて2枚のカードを掘り進めることができ、馬鹿にできません。

 また、墓地回収やフィールドバウンスで手札に加わったカードにも適用できる点も忘れてはなりません。雨の天気模様でバウンスしたカードをすぐさま除外することもできる訳です。

 このように、オーロラを用いて、常に自分の手札の質を上げ、相手の手札の質を下げるように立ち回り、テンポをとっていくことが天気デッキの醍醐味だと私は考えています。

 

≪雷の天気模様≫

永続罠

(1):「雷の天気模様」は自分フィールドに1枚しか表側表示で存在できない。

(2):このカードと同じ縦列の自分のメインモンスターゾーン及びその両隣の自分のメインモンスターゾーンに存在する「天気」効果モンスターは以下の効果を得る。

●このカードが相手モンスターと戦闘を行うダメージステップ開始時に、このカードを除外して発動できる。その相手モンスターを持ち主の手札に戻す。

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  天気モンスターにグランモールの効果を付与すると言えば分かりやすいでしょうか。対象にとらないバウンスが弱い訳がありません。このカードが除去されたときの張り直しが容易なように2枚の採用をお薦めします。

 このカードの存在から、エクストラに触らないとシエルを超えられないデッキには優位に立ちまわることができます。

 反対に機界騎士やPデッキのように横に数を並べられ、手札バウンスでリソースを削れないデッキには不利になってしまいます。このカードの除去範囲を補うように、全体除去持ちのカードを上手く活用していきましょう。

 壊獣との相性は言うまでもないでしょう。壊獣は相手の制圧盤面を解決するだけではなく、手札バウンスしてしまうとアドバンテージを与えてしまうカードを墓地送りにできます。

 

≪曇りの天気模様≫

永続魔法

(1):「曇りの天気模様」は自分フィールドに1枚しか表側表示で存在できない。

(2):このカードと同じ縦列の自分のメインモンスターゾーン及びその両隣の自分のメインモンスターゾーンに存在する「天気」効果モンスターは以下の効果を得る。

●このカードを除外し、フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。このターン、そのモンスターの攻撃力は半分になり、直接攻撃できる。この効果はダメージステップでは発動できず、相手ターンでも発動できる。

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  基本的には相手のモンスターの攻撃力を下げて戦闘突破を容易にするカードです。ダメステで発動できない点には注意が必要です。戦闘面のほとんどは雷の天気模様が解決してくれるため、一見必要ないように思えますが差別点は他にあります。

まずは永続魔法である点です。ターメルの効果のコストにすぐさまなれますし、場のモンスターを対象にとって、シエルやランブラの召喚時効果への誘発をケアできます。

 また、トリックスターやHEROのように1800を超える下級アタッカーを中心としたデッキを相手にするときには、このカードがあるだけでかなり戦いやすくなります。

 直接攻撃でライフがとれることも忘れないようにしましょう。

 

≪晴の天気模様≫

永続魔法

(1):「晴れの天気模様」は自分フィールドに1枚しか表側表示で存在できない。

(2):このカードと同じ縦列の自分のメインモンスターゾーン及びその両隣の自分のメインモンスターゾーンに存在する「天気」効果モンスターは以下の効果を得る。

●このカードを除外し、自分フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。

その自分のモンスターをリリースし、そのモンスターとカード名が異なる「天気」モンスター1体を、自分の手札・墓地から選んで特殊召喚する。この効果は相手ターンでも発動できる。

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 天気デッキには貴重な展開カードとなっています。天気モンスターの除外に加え、リリースも要求してきますが、上級のランブラや場に出すのに時間がかかってしまうスレットを素早く場に出すことができます。純天気だとリリースが確保しにくいですが、閃刀姫や機界騎士を出張させている場合には、容易に発動できます。

 ベンガーラをリリースにした場合は、そのままこのカードをコストにベンガーラを特殊召喚できるので、理にかなっています。

 バトルフェイズ中の追撃も可能であり、回っているときにはほしい1枚です。裏を返せば、回っていないときに使いにくいカードなので、現段階では私は採用を控えています。

 

≪雨の天気模様≫

永続魔法

(1):「雨の天気模様」は自分フィールドに1枚しか表側表示で存在できない。

(2):このカードと同じ縦列の自分のメインモンスターゾーン及びその両隣の自分のメインモンスターゾーンに存在する「天気」効果モンスターは以下の効果を得る。

●このカードを除外し、相手フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードを持ち主の手札に戻す。この効果は相手ターンでも発動できる。

 

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  魔法・罠をバウンスする効果です。地味な効果ですが、大きなテンポアドをとってくれます。

 このカードを適用したカードは、永続罠ならば伏せ直す必要がありますし、永続魔法でも発動に名称ターン1が付いているものを対象に発動すれば、ターンロスさせることができます。具体的にはオルタ―ガイストのスプーフィング・プロトコル、暴走魔導陣、シャンバラなどが挙げられます。

 また、昨今はうららを避けて直接セットする厄介な効果も増えつつあります(天気がそれを言うかという感じですが)。マリオネッターや真竜、メタルフォーゼによって伏せられたカードは見えているので、その見えているカードをバウンスするのか、未公開のカードを優先するのか、状況によって選択が可能になります。また、盆回しで伏せたカードをバウンスするのもおいしいです。相手が伏せたカードを使用不能にするのはもちろん、自分の盆回しで伏せたカードでアドをとることもできます。まだ、天気と相性のよいフィールド魔法が見つけられていないので、あれば教えてください。

 それと、魔封じとの相性は自明でしょう。1体の天気モンスターでもターンを回すまでに3枚バウンスできるので、デッキによってはかなり動きを制限することができます。

 

いかがだったでしょうか。今回はここまでになります。

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