今季のアロマージについて(2018.1)
明けましておめでとうございます。モバホンです。
今年もアロマージの考察をまったりとしていきます。お付き合いください。
新リミットレギュレーションが思考され、新環境がスタートしさまざまなデッキが入賞していますね。植物リンクを警戒してか植物モンスターに規制が入ってしまったため、アロマージに詳しくない人にはアロマージが弱体化したと思われがちですが、規制がかかったカードはもともと枚数を減らしていたカードばかりであり、デッキを回す上では全く問題はありません。むしろアロマージが苦手としていたSPYRALが規制されたため、かなりの追い風であります。この群雄割拠の環境を勝ち抜くために、今期のアロマージの構築について考察していきます。
基本的なところは前回の記事を参考にしてください。今回は前回の変更点を中心に解説していきます。
こちらが今季の構築になります。未発売のカードも入れています。
コンセプトは相も変わらず「罠で除去しながら、ローズマリーで殴る」です。パワーの弱い手札誘発は極力減らし、盤面に触れる罠を増やしました。特にディノミスクスはアロマージと相性がよく、以前から採用されているカードですが、今期は非常に強く使うことができます。
デッキの核となるローズマリーへのアクセスは、ローズマリー自体に加えロンファ・マスマティ・おろ埋・ゴウフウの合計8枚としました。これ以上増やすと被ってしまい弱いので、この枚数がベストであると考えています。おろ埋・ゴウフウはローズマリーへのアクセスにはさらに1枚必要としますが、他の使い方もあるのでローズマリーと被っても強いです。ロンファ、マスマティは手札誘発を食らうので弱い場面もありますが、その点は割り切って使います。
ここからは1枚1枚を取り上げて解説していきます。
≪ラディッシュホース≫
ランク4やセラフィジャスミンに繋ぐことができ、素引きでも強いカード。ローズマリーを強化して殴り、メイン2でランク4という流れがきれいです。様々なデッキに柔軟に対応することができるで、複数詰みも検討しています。
≪手札誘発≫
上記のようにパワーの高いものだけを採用しました。もちろん手札誘発がたくさん手札にあると安心できるのですが、よくよく考えると手札の質が下がってしまっていることがよくあります。例えば、相手の動きがうらら単体で止まった時に、その他のヴェーラーのような手札誘発が未使用の状態でターンが返ってきたとすると、こちらが返しに使えるカードが4枚以下になってしまいます。そのパワーの低い手札誘発がデッキを回すパーツや返し札であったと考えると、非常にもったいないことです。また、初ターンこそ手札誘発に軍配が上がりますが、2ターン目以降は罠の方が強力で、ゲームが長引いた場合パワー負けしてしまいます。もちろんセフィラやリンク植物のように先行で理不尽な展開をしてくるデッキも存在しますし、そのような負けの方が強く印象に残りがちですが、全体の勝率を考えると手札誘発は8枚までが限度であると考えました。
無限泡影の発表以前はうさぎを採用していましたが、今期の見るべきデッキの多さから、カードパワーが弱くなってしまうことも多々あり、採用に疑問を抱いていました。6枚目以降に引いても強く使うことができるため、無限泡影を採用することとしました。
≪潤いの風≫
2枚採用のレシピをよく見ますが、個人的にはこのインチキカードを減らす理由はないと考えています。スローペースのゲームになることが多いので、ゲームが長引いたときこのカードを引けているのとそうでないのでは大きな差となります。ただし、今季よく見かける醒めない悪夢には注意が必要です。
≪強制脱出装置≫
アロマージにおけるフリーチェーン罠は非常に強力であります。同じく盤面に触れるカードとして破壊輪の採用も考えましたが、厄介な破壊耐性をもったカードも見かけるので、このカードにしました。複数詰みも検討しています。
また、フリーチェーンではありませんが、バリア系のカードを採用しても強いと思います。
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ここからはエクストラのカードです。
≪サモンソーサレス≫
このカードの使い方は2つあります。1つ目はゴウフウからセラフィジャスミンを召喚権を使わず出すことです。ルートは以下のよう。
ゴウフウ+トークンでハリファイバーls、ハリファイバーefバルブss、トークン+ハリファイバーでセキュリティls、バルブでリンクリls、セキュリティ+リンクリでサモンソーサレス、ソーサレスefバルブ参照ダンディss、バルブ+ダンディでアンクロls、トークン生成、アンクロ+サモンソーサレスでニンギルス、ニンギルス自壊、トークン×2でセラフィジャスミン
もちろんハリファイバーで出したバルブと通常召喚した植物でセラフィジャスミンは出せるのですが、ゴウフウ以外に植物以外のモンスターや回復札しかないときなど、このルートが開けていると助かります。セキュリティはこのルートでしか使わないので、抜いても構わないと思います。ちなみにFWD+αも入れればリリースまで確保できます。現代遊戯王で枠を気にしなかったらできないことはありませんので、どこまでの展開に留めるかは個人の裁量です。
2つ目はランク4を出すことです。特にマスマティ+回復という手札でランク4の選択肢も持てるようになるのは強力です。セラフィジャスミンでにん人リクルート、バルブ等サーチ、セラフィジャスミン+にん人でソーサレス、にん人をサーチしたカードを切って蘇生、ソーサレスefにん人参照ローズマリーssという具合です。
セラフィジャスミンを維持したほうが強い場合がほとんどなので、このルートの乱用は禁物ですが、竜巻竜やバグースカを立てれば勝ち確という場面もあるので、サモンソーサレスの採用は強く勧めます。
≪ハリファイバー≫
ヴァレル出す用のカードで、それ以外には使いません。ワンダーマジシャンは枠を割くほどのカードではないと判断しました。
≪チャンバライダー≫
殺せるときに殺しきれるように。トポロジックも同様にライフをとるのが目的です。
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ここからはサイドデッキのカードです。基本的にはアロマージが苦手とするPデッキに対するメタで構成されています。
≪うさぎ≫
グラマトンとエレクトラムに投げたいカード。
≪タイフーン≫
対セフィラの後攻時に投入。
≪拮抗勝負≫
魔術師と伏せの多いデッキに対して投入。他の伏せ除去やブラホなどと悩んだが、今期はやはり拮抗勝負が強い。
≪醒めない悪夢≫
対Pの先行時に投入。アロマ―ジは基本後攻をとりますが、Pデッキや罠1枚で止まるデッキについては先行をとります。
≪ライフストリームドラゴン≫
トリックスター&スキドレ対策
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ここからはその他の相性のよいカードを上げていきます。前回の記事も参考にしてください。
≪トーチゴーレム≫
1枚でセラフィジャスミン+リリースが確保できる貴重なカード。ルートは省きますが、ドミニオンでダンディを落とします。上記のように初動は十分であるので、リスクを負ってまで採用するべきカードではないと思いますが、マスマティ準制限の穴を埋めるならこのカードだと思います。
≪バイファムート≫
アロマージにおいて2回攻撃モンスターが強力であることは既知のことと思いますが、その中でも屈指の殺意を秘めたモンスターです。ハリファイバーからワンマジやコーラルを出す構築の場合割と簡単に出てくるので、狙ってみると強いと思います。AF搭載型の場合はかなり出やすいです。
≪貪欲な壺≫
すぐにリソースが尽きてしまうので、長期戦を前提にするならば是非採用したいカード。
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いかがだったでしょうか。今季は苦手なPデッキが流行しているとはいえ、全体としては手札誘発と罠をバランスよく採用できるデッキが強いので、私もアロマ―ジを中心に使っていこうと思います。
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