アロマージのカードについて②

こんにちは、モバホンです。今回は「アロマ」の魔法・罠とエクストラモンスターについて解説していきます。もちろん新規カードも解説します。

 

≪アロマガーデン≫

①:1ターンに1度、自分フィールドに「アロマ」モンスターが存在する場合にこの効果を発動できる。自分は500LP回復する。この効果の発動後、次の相手ターン終了時まで自分フィールドのモンスターの攻撃力・守備力は500アップする。

②:自分フィールドの「アロマ」モンスターが戦闘・効果で破壊され墓地へ送られた場合にこの効果を発動する。自分は1000LP回復する。

 

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綺麗なイラストですよね。私は最もイラストが美しいカードだと思っています。

アロマは回復をトリガ―に効果を発揮するのですが、使い勝手のよい回復カードはなかなかありません。基本的にアド損カードです。そんななかこのカードは毎ターン継続して回復することができます。先行で使えるまともな回復カードはこのカードくらいしかありません(アロマージで先行をとることは稀ですが)。

そしてこのカードの真価は何といってもパンプアップの効果です。回復効果の発動には「アロマ」ネームを要求していますが、このカードのパンプアップは「アロマ」モンスター以外にも適用されます。また、このパンプアップは一度発動してしまえば、このカードが破壊されようが相手のターンの終了時まで適用され続け、効果発動後に召喚されたモンスターにも適用されます。

ローズマリーが攻撃2300、ジャスミンが守備2400というように下級の「アロマ」モンスターが上級ラインに到達するのはもちろん、「アロマ」を素材に出したエクストラモンスターの攻撃力も500アップするので、相手のモンスターを突破しやすくなりますし、こちらがシステムモンスターを出せば、相手は打点による解決が難しくなります。壊獣を投げられてもその壊獣でゴリゴリ殴ります。

また、名称ターン1がついていないので、張り替えて2枚目のアロマガーデンの効果を使えばパンプ量は1000となります。こうなれば後は適当にモンスターを並べるだけでワンキルできます。

これらのことから2回攻撃をもつモンスターとの相性は抜群であり、チャンバライダーは1体で5600ものライフを削り取り、ダイガスタフェニックスですら半分のライフをもぎ取ります。これらのモンスターはアロマージで簡単に出すことができるので、長い間重宝にされてきました。新ルール後はモンスター数を並べた方が削りやすいです。

これらの詳しい裁定はアロマージ使いでもなければほとんど知らないので、これらの情報を伏せて優位にゲームを進めましょう。

 

ここまで解説すれば分かると思いますが、美麗なイラストとは裏腹にモンスターをムキムキにする効果をもっています。きっと不思議な香りで痛覚を失わせて、身体能力の限界を引き出すような施設だと思います。

 

②の効果はアロマージが破壊されたときに1000回復する効果です。強制的に発動する点には注意が必要です。アロマージの効果はダメージステップでも起動するため、アロマが戦闘で破壊された場合、残っている「アロマ」モンスターの効果を起動させます。能動的に使用する効果ではありませんが、どのようなタイミングで発動するのかよく覚えておきましょう。

アロマガーデンによるパンプアップはアロマージの唯一無二の強みであり、回復トリガ―にもなる点から是非3枚以上搭載したいカードです。しかし、サイクロンやうさぎで妨害されることも考えると過信はできないので、採用枚数はよく考えましょう。

 

≪潤いの風≫

「潤いの風」の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

①:1000LPを払ってこの効果を発動できる。デッキから「アロマ」モンスター1体を手札に加える。

②:自分のLPが相手より少ない場合にこの効果を発動できる。自分は500LP回復する。

 

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アロマージのカードは9期なのに単体で機能するカードなく、ハードモードの設定になっています。しかし、このカードだけは書いてあることがしっかり9期してます。リソース確保・回復・ライフ管理を1枚で担うパワーカードで、このカードをいかに使いこなせるかでデッキの強さも変わってきます。

まず、①の効果は1000LPをコストに「アロマ」モンスターをサーチすることができる効果です。罠なので即効性はクリフォートツールや地獄門の契約書に劣りますが、罠なので相手のターンにもサーチ可能であるので、倍の速度でアドを稼いでいきます。

②の効果は貴重なフリーチェーンの回復手段になっています。自分のLPが下回っていないと回復できないので、自分のライフをあえて相手より少し少なくすることも考慮する必要がありましたが、アンゼリカをサーチすればフリーチェーンで回復することができるので、アンゼリカ登場後は積極的にライフ差をつけることができるようになりました。

①②の効果を合わせてライフ管理が細やかにできるので、サーチ効果を使うべきかなどよく考えてゲームをコントロールしていきましょう(相手のデッキにも左右されるのである程度慣れが必要です)。

またこのカードを表にしておくことで①②の効果を同一チェーンで使用することができます。しかし、うさぎの的になってしまうので、このカードを表にしておくか否かというのもターニングポイントとなってきます。

このカードだけでも維持すれば罠で相手をいなしながら戦えるので、個人的には3積みが基本だと考えています。新規登場後はセラフィジャスミンの貴重なトリガ―になり、セラフィジャスミンのサーチ先をアンゼリカ以外にできるので、柔軟に戦うことができるようになります。

 

≪渇きの風≫

「渇きの風」の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

①:自分のLPが回復した場合、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象としてこの効果を発動する。そのモンスターを破壊する。

②:自分フィールドに「アロマ」モンスターが存在し、自分のLPが相手より3000以上多い場合、その差分のLPを払ってこの効果を発動できる。攻撃力の合計が、この効果を発動するために払ったLPの数値以下になるように、相手フィールドの表側表示モンスターを選んで破壊する。

 

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潤いと並ぶカードですが、かみ合いが悪くあまり採用されることはありません。しかし、効果は強力なので覚えておきましょう。

①の効果はLPが回復した際に相手の表側のカードを破壊するカードです。例のごとく強制効果なので少し使いにくい部分はありますが、このカードを表にするタイミングは任意なので、ある程度はタイミングを計ることができます。回復さえあればアロマは関係なく発動できる効果ですが、なかなか運用は難しいです。

このカードの強みは②の効果でしょう。こちらの効果は「アロマ」モンスターが存在する必要がありますが、対象をとらない除去が可能です。しかし、3000LP差をつけることを要求してくるので、普通に発動するのは骨が折れます。アロマージを使ったことがある人なら分かると思いますが、回復をトリガーとしてはいるものの大きな回復量を得るのは難しいです。ただし、相手が勝手にLPを減らしてくれる場合はこの限りではありません。デストルドーやヒーローアライブの採用率が異常に高い環境ならサイドにさしておくのもよいでしょう。

 

≪アロマセラフィ―ローズマリー

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

①:自分のLPが相手より多く、このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分フィールドの植物族モンスターの攻撃力・守備力は500アップする。

②:1ターンに1度、自分のLPが回復した場合、相手フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動する。そのカードの効果をターン終了時まで無効にする。

 

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工場フラゲという特殊な経歴をもつこのカード。私は絶対オリカだと思っていました。

 

まず、①の効果はアロマージ特有の戦闘補助効果です。500のパンプアップが植物全体に付与されるのでかなり強力です。ガーデンと合わせればこのカードは3000、ローズマリーとセラフィジャスミンは2800にもなります。にん人とかを適当に並べるだけで、ワンキルできます。②の効果は回復をトリガ―として相手の表側カードの効果を封じる効果です。強制効果なので、回復後相手の任意効果の前に割り込んで起動してしまう点には注意が必要です。例えば、ベアトリーチェならば影霊衣の降魔鏡にチェーンしてアリキーノを落とすことによって出てきたトリシュの効果にチェーンして無効にすることができます。しかし、セラフィローズマリーの場合、降魔鏡にチェーンして回復したとしても、セラフィジャスミンの効果にチェーンしてトリシュの効果が発動するため、トリシュの効果を無効にすることができません。そのため、基本的には起動効果を無効にしていくことになります。ただし、表側の魔法罠も無効にすることができるので無効にできるカードの幅は広いです。

2つの効果によって戦闘による突破と、起動効果による除去を封じているので、上手く罠を当てていきましょう。ランク4の場合はフレシア・ビュート、リンクの場合はリンク4でしか突破されません。

 

≪アロマセラフィ―ジャスミン

植物族モンスター2体

このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。

①:自分のLPが相手より多い場合、このカード及びこのカードのリンク先の植物族モンスターは戦闘では破壊されない。

②:このカードのリンク先の自分のモンスター1体をリリースして発動できる。デッキから植物族モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。

③:1ターンに1度、自分のLPが回復した場合に発動する。デッキから植物族モンスター1体を手札に加える。

 

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いよいよ新規カードの考察です。アロマージの新規カードは諦めていたので、このカードが判明したときは電車の中で泣きそうになりました。しかもこのカードはアロマージにはあるまじきかなりのパワーカードとなっています。冗談でアロマージボウテンコウ出してくれって言っていたらもらえてしまいました。

①の効果はライフが上回っているときに戦闘耐性を付与する効果です。このカード自体にも戦闘耐性が付与されます。今の時代戦闘耐性なんて弱いと思われるかもしれませんが、それはアロマージが罠を積めないデッキだったらの話です。今まではいくらガーデンのパンプがあると言っても、3000級のモンスターには罠を打たざるを得ませんでした。しかし、このカードの登場によって打点だけが高いモンスターに罠と使う必要はなくなったので、除去効果に的を絞ることができます。この強さは見た目以上なので、実際に使って体感してください。

②の効果は植物をリクルートする効果です。なんとアロマージなのに回復を必要としません。この効果のおかげでマスマティがあらゆる植物モンスターにアクセスすることができるパワーカードとなり、ロンファとは違い誘発のケアもしやすくなりました。マスマティがかなり使いやすいので、ロンファの評価が下がってきていますが、守備で特殊されるのでロンファを1枚でもいれておくと攻撃表示で出すことができます。

リクルート先としてはやがりこのデッキのエースのローズマリーが優先されることが多いですが、にん人をリクルートしてランク4を出しやすくしたり、両ジャスミンで手札を増やしたり、ラディッシュホースで高打点を突破したり、バルブを出してハリファイバーを経由してリンク4をだしたりと多彩な戦法をとることができます。③の効果は回復時に植物モンスターをサーチする効果です。②のリクルート効果同様植物ならばサーチ先に制限はありません。アンゼリカの解説のときにも書きましたが、アンゼリカで回復後このカードの効果でアンゼリカをサーチすることができるので、常に回復を握ることができます。さらに墓地に送ったアンゼリカを蘇生してこのカードのリリースにし、更なる展開につなげることができるようになりました。このカードだけでは拘束力に欠けるので、このカードの後ろにはセラフィローズマリーやランク4を置いていくようにします。特にバグースカは以前のアロマージでも活躍していましたが、セラフィジャスミンを活かせるカードとしてかなり強力です。

細かい展開ルートはまたいずれ解説しようと思います。

 

いかがだったでしょうか。みなさんも進化したアロマージを是非使ってみてください。次回はアロマージの基本的な戦い方について解説しようと思います。

 

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